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福井県も梅雨入りし、ジメジメとした毎日が始まりました。
そんな中でのバレエのお稽古は、身体も気持ちも重く、待ちに待ったお稽古日なのに何故か憂鬱になってしまいます。何故でしょうね、大好きなはずなのに不思議です。けれどもそんな中でのお稽古で身体と気持ちを持っていくのか。自分と向き合い会話をしながら、お稽古に打ち込むことも嫌いではありません。私は正直ターンアウトの感覚が掴めていません。先生に身体を触っていただきながら、使っていない部分を意識にあげコントロール出来るようにする。その過程が面白いと感じています。結局最初は憂鬱な気持ちでバーについたとしても、お稽古の魅力にとりつかれてしまっていて、嬉々として音楽に身を任せるのです。お稽古は落ち込むことも多々ですが、やはり最高だと感じる瞬間です。
ところで、私の七不思議(数えたことはありませんが)の一つとして、バレエの発表会のお衣装が届くと何故か気持ちが落ち込んでしまう点があります。原因は分かりません。キラキラ輝く素敵なお衣装をハンガーにかけて眺めながら「こんな素敵なお衣装。私なんかに似合う訳がない…」と、かなり怖気付いてしまうのです。発表会前のいよいよ!という時期のお衣装渡し。気持ちがポッキリ折れてしまうのをどう持ち直すかがいつも課題でした。この「私なんか」。日々生活をしていてもひょっこり顔を出してきませんか。私はひょっこり湧き上がるこの気持ちをお稽古の中で、自分を曝け出し、見つめ直す作業の中で、受け止めることができるようになりました。その感情で止まっていては前に進めないこと。感情を横に置いておいて、粛々とバーを握ること。そして気づけばそんな自分を乗り越えてしまっていること。だからお稽古が嫌いになれない。自分にとってとても大切な時間だと感じています。
まだまだお衣装が届くと落ち込むことは乗り越えられていませんが、自分を型にはめながら律し、見つめ、そして最終的には解放することにつながっていくのではないかと、今日のお稽古終わりに思ったのでした。梅雨を楽しみたいものです。どうぞご自愛ください。