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「コンテンポラリーの印象は?」
と聞かれたら、よくTVで見るローザンヌ国際コンクールの課題のひとつだとしか答えられないぐらい未知の世界の私。今回はお隣の石川県金沢市へ伺ってきました。
2023年11月16-19日金沢市民芸術村パフォーミングスクエア
北陸ダンスフェスティバルDX
11月19日(日)
スペシャルレクチャー 講師:乗越たかお氏
「もっとわかる!コンテンポラリーダンスを探る秘蔵映像と最新情報」
公演C「北陸にゆかりのあるアーティストの招喚公演」
縫原弘子「border」
仕切られることに安心を得る。エリアを広げたくなる心理。どこに向かうのか?
Null「limit」
一分一秒とも狂うことなく、全ての生きとし生けるものから、そこらへんに転がっている物までも、平等にある時間。与えられたタスクをただこなし、それが終わればまた次のタスクをただこなす。その繰り返しが当たり前になればなるほど、ふと気づけば時間は過ぎている。平等にあったその時間は誰かのための時間になっていた。どんな形であろうと今この瞬間をまっとうできているかを今作品では問いたい。限りあるこの時間の中でどれだけ価値を生み出すかは自分次第。
上村なおか「Life 20231119」
ことばとカラダのソロダンスシリーズ「Life」
生と死と日々の生活。
世界の出来事が足裏から地続きで登ってくる。
吹く風の匂いが記憶を運んでくる。
泣くし笑うし叫ぶし怒る。
それでも生きている。
乗越たかお氏の座学を受けたことで、コンテンポラリーを見る心構えを知り臨んだ招喚公演。
「わかる」とは?
頭で理解するだけではつまらない。
自分から作品に関わっていく。
生きているそのこと自体が直結するダンス
コンテンポラリーとは?
現代アートとは?
座学で投げかけられた言葉を巡らせながら三者三様の表現を受け止めるのに必死だった1時間30分。感想を言葉に出来ないのがもどかしいのですが、乗越さんが最後に話されていた「当たり前を疑うことでダンスの世界が広がっていく」というのが印象に残りました。
因みに劇場が四方お客様が囲むスタイルで、こういう劇場を持っている金沢市がとても羨ましかったです。お昼は近くの敷地内のレストランでいただきました。公演を観た後に気心の知れた相手と食事を楽しむのにもいいですね。
金沢いい街だな〜
初めてコンテンポラリー鑑賞の入り口に立てたように感じました。
もっと触れてみたい世界との出会いとなりました。
2023.11.29